MEOとは、SEO対策のようにサイトを上位表示させるだけではなくGoogleビジネス プロフィール（旧称: Google マイビジネス）に登録した店舗などの地図も上位に表示することができ、マップエンジン最適化とも呼ばれます。
そして、Googleマップ上の検索結果に自分のお店やオフィスなどの情報を上位表示させる為の対策のことを「MEO対策」と言います。

また、MEO対策と似た言葉に「ローカルSEO」「ローカルSEO対策」などがありますが、MEO対策とローカルSEOの違いはなんでしょうか。

MEO対策とローカルSEOの違い

MEO対策とローカルSEOは、どちらも特定の地域をターゲットとしている点で非常に良く似た表現ですが、厳密にいうと、MEO対策というのは、Googleマップ上の検索評価を上昇させる対策で、ローカルSEOというのは、地域性が考慮された検索に対する対策となります。つまり、MEO対策とローカルSEOは検索結果が表示される場所が違うものなのです。

ローカル検索をもう少し詳しく解説します。Googleのローカル検索は、位置情報や地名など場所に最適化された結果が表示されます。したがって、北海道で「美容室」と検索した検索結果と、東京で「美容室」と検索した検索結果は異なる表示になります。検索した時の位置情報が考慮されているからですね。

地域性や位置情報が重要となるキーワードに関しては、「美容室 札幌」と地域を含めた検索をしなくても場所に最適化された検索結果が表示されます。ちなみに同じ「美容室」でも別の場所特有の美容室を調べたい場合は「美容室 東京」のように地名・地域名を含めた検索をすると検索結果に表示されます。

このように検索結果に位置情報が反映されるGoogleのアルゴリズムの事を「ベニスアップデート（ヴェニスアップデート）」と言います。

ベニスアップデートは２０１４年１２月にリリースされたアルゴリズムアップデートです。ベニスアップデートは現在地に基づいた検索結果が表示されますが、地域名が含まれないキーワードの検索に関しても地域に関連した結果を表示する点が特徴です。

MEO対策を行うメリット

MEO対策を行うメリットは、特に外出時にスマホで現在地付近のレストランや居酒屋などを探す際に、上位に表示されていると、今すぐ行きたい、付近のレストランは？など目的意識の高いユーザーに高い訴求効果と集客効果が見込めるという点。

みなさんは「付近」や「近く」でショッピングやカフェ、レストランを探す際にスマホで検索しますか？
今や、8割以上の人が検索する時代に突入しています。

外出中の店舗検索は「今すぐ」客となる確率も高く、場合によってはSEO対策よりも効果が期待できます。
そのため、MEOは実店舗で展開されているビジネスオーナーの方にとっては必須のWeb集客手段のひとつです。

Googleマップでローカル検索を行う

Googleマップ上でローカル検索をすると、検索ユーザーとの関連性、距離、場所の知名度に基づいて最適な検索結果が表示されます。その中で「距離」に関しては、検索した場所から遠く離れていても関連性が高いとGoogleに判断された場合は、距離の近いお店よりも上位に表示されるというGoogleのアルゴリズムがあるようです。したがって、現在地からの距離が近いからと言って一概に上位に表示されるとは限らないのです。このあたりも自然検索のSEO同様に一筋縄ではいかないところですね。

このGoogleマップで上位表示させるMEO（マップエンジン最適化/Map Engine Optimization）対策（アメリカではLocal SEOが一般的な表現）は、Googleビジネス プロフィール（旧称: Google マイビジネス）に登録するだけですぐに始められる手軽な集客方法と言えるでしょう。

ローカルパックとは？

さて、地域名を含めた検索や位置情報が反映される検索をすると、Googleマップとセットで３つの店舗（ビジネス）情報が表示されます。この情報のことを「ローカルパック」と言います。ローカルパック下部にある「さらにに表示」リンクをクリックすると、一覧のリストが表示されますが、この上位３位までに表示されると認知や集客効果が高まる為、MEO対策において目指すところといえます。

ローカルパックは、いくつか表示タイプが分かれている事をご存じでしょうか。

例えば、「ラーメン屋」と検索してみると、写真や店名、評価、価格帯、カテゴリ、住所、イートイン、テイクアウト・宅配サービス対応情報などが表示されますが、「ウェブサイト」や「ルート」といったリンクは表示されていません。
また、共に表示されるGoogleマップ上ではお店の評価の数値がアイコンとして表示されている点が特徴的です。

次に「皮膚科」と検索すると、病院名、評価、カテゴリ、住所、営業情報、口コミが表示され、「ウェブサイト」や「ルート」といったリンクも併せて表示されています。このタイプが通常、よく目にするローカルパックでしょうか。

最後にチェーン展開しているコンビニを検索してみます。「ローソン」と検索すると、ローカルパックの左部分にABCと表示されています。これはローカルABCパックと呼ばれるもので、現在地付近のローソンの結果が表示されました。表示項目は、ローソンの店名、住所、電話番号、営業時間、店舗受け取り・宅配の対応情報が記載され、「ウェブサイト」や「ルート」といったリンクも併せて表示されています。

このように表示タイプはいくつか種類がありますが、ローカルパックに表示されることは施策を進める上で重要な要素となります。
それでは、ローカルパックに表示されるには何か必要なのでしょうか。

それは、Googleビジネス プロフィールの登録をし、登録情報を最適化することです。